転勤などで自宅を一定期間空けてしまうケースがあるかもしれません。
その間の留守宅の管理に悩んでしまいますが、
かといって家を売ることは考えていないという人も多いです。
ただ、空き家にしていてもその間も固定資産税や住宅ローンの支払いは続きます。
つまり、家を所有しているだけでも、お金の支払いは続くことになるのです。
そこで、留守宅をリロケーションする選択肢が出てきます。
リロケーションとは、転勤などの留守宅を一定期間貸すことをいいます。
もちろん、賃貸期間が終われば家を明け渡してもらうので、
元のように住むことは可能です。
マイホームから貸家、貸家からマイホームと家の利用用途が転換することから、
リロケーションと呼ばれています。
では、リロケーションすることで、貸す側にはどのようなメリットがあるか気になるところです。
まず、貸している期間は定期的に家賃収入が得られるという点が挙げられます。
ただし、リロケーションのような一定期間のみの借家契約では、
通常の借家契約よりも家賃が安くなることが一般的です。
もちろん、必ず安くする必要はありませんが、
通常の家賃より1~3割程度安く価格設定することが一般的であることは知っておくと良いです。
家賃収入以外のメリットとしては、空き家の管理を誰かに頼まなくても、
入居者が管理してくれることです。
住宅というのは人が住まなければ、劣化するのが早いといわれています。
特に木造住宅の場合、全く管理していないと湿気によって傷みやすくなります。
しかし、入居者がいることで、自然に換気が行われるため管理ができるのです。
また、人が住んでいることで、不審者の侵入を防げるという側面も見逃せません。
一方、リロケーションによって空き家を借りる側にもメリットはあります。
例えば、6年間の定期借家契約を結んだとします。
6年後に契約を更新することはできませんが、
その代わり、2年ごとの更新料を支払う必要はありません。
更新料も決して安くないため、
借りる側としては助かります。
また、通常の家賃より1~3割程度安く設定されることが多いため、
相場よりも安く住めるというメリットも見逃せません。
お金があまりない人にとって、リロケーションの仕組みは良いことが多いです。
このように、貸す側と借りる側の双方にメリットがあることから、
リロケーションを専門に行う会社が増えてきています。